ぎこちない走りを改善しよう 【背筋系①】

こんにちは。

コンディショニングブリッジ トレーナーの澤田です。

段々暖かくなり、外で元気に遊ぶお子さんをよく見かけるようになりました。元気に走る姿を見ていると、こちらも何だか元気をもらいます(^^)

ふとお子さんの走っている姿を見て、

  • なぜか、ぎこちない
  • 走るのは得意だけど、止まれなくてすぐに転んでしまう
  • 方向転換が苦手で相手をよけられずぶつかってしまう

こんなことはありませんか。

このような走り方のお子さんは、自分のタイプに合った走り方ができていないことや、運動能力が偏っている可能性があると考えられます。

自分の「体のタイプ」を知ろう

人は体の使い方によって「腹筋系」と「背筋系」の2つのタイプに分かれます。

この「腹筋系」と「背筋系」、過去の記事にも登場していますが、聞いたことある方も初めて聞いた方もここでおさらいしていきましょう。

  • 「腹筋系」は体の前面の筋肉を優先的に使って動くタイプ
  • 「背筋系」は体の背面の筋肉を優先的に使って動くタイプ

腹筋系」は安定性がよくバランスが取りやすい、方向転換やストップ動作が優れているという特徴があります。

背筋系」は床を蹴るように床からの衝撃をうまく力に変えることができるので、瞬発力、ジャンプなど走ることなどに優れているという特徴があります。

このように腹筋側と背筋側では、それぞれの動作の特徴があることがわかります。

そのため運動能力が偏ってしまうことでバランスが取れない動きとなってしまうのです。

ここで、上記のお悩みを持つ問題点を考えてみましょう

  • 腰が反りが強い
  • ジャンプはうまいけど止まれない
  • バランスが保てない
  • 方向転換が苦手
  • 転倒しやすい

この場合は腹筋系の動作が獲得ができておらず、「背筋系」の可能性が高いと言えると思います!!!

背筋ばかり使って腹筋が働かない状態で運動を続けていくと、

  • 腰椎分離症
  • オスグット病
  • 成長痛

になどの成長期に起こりやすい怪我に繋がる危険性があります。

さらに、お腹側には、内臓との結びつきも関係しているために、

    • 便秘や下痢、口内炎などの消化器系
    • 頻尿や水分摂取が少ないなどの泌尿器系
    • 生理不順、生理痛などの生殖器系
    • 自律神経、ホルモンバランスの乱れ

このようにご自身の体の特徴を理解をしておくことで、怪我や病気を未然に防ぐことにも繋がってくるため、早期から自分のタイプに合った体の使い方を習得できるようにすることが大切になるのです。

小学生高学年〜中学生以降の成長期に怪我のリスクを回避することができますし、自律神経が整えば精神面が落ち着くため、スポーツや学校生活に打ち込めるようになります。

本来「背筋系」は走ることが得意なので、その能力を発揮しスポーツで活躍する可能性を秘めています!「バランスを整えて」この機会にぜひ自分の体に合った運動を試してみてください。

バランスを保てるかどうか確認する方法をお伝えします。

先ほどお話しした通り、「背筋系」は止まる動作が苦手です。

うまく止まるためには重心が低い状態で安定できるかがポイントになります。腹筋系の練習をしていくことでバランスが取れるようになっていくのです!

  • 止まる
  • しゃがむ
  • 丸まる
  • 呼吸を深くする

を作って、それから立ち上がることができるのかを確認して行きます!

下の写真のようなしゃがみ込みできますか?

①片足で立ち、そのまま下にしゃがみます。かかとはつけたままです。反対の足は浮かせておきます。

②下までしゃがみ込んだら、お尻はつけずにまた片足で立ち上がります。

この動作ができた方は安定した低い姿勢をとることが出来ています。できなかった方は、家族や友達、誰かの手を借りながらでも良いですので、まずは10回しゃがんだり、立ったりの練習をしてみてください。

それができたら、今度は今からご紹介するトレーニングをやってみてください。

①写真のように30㎝くらいの台を用意します。台がなければ自宅の階段や椅子を活用してみてください。

(階段は一般的に20㎝前後、椅子は40㎝程度のものが多いでのす。まずは階段から始め、徐々に高さを上げていってください。)

台に片足を乗せます。この時、体が真っ直ぐになるように立ってください。

②次に、台に乗っている方のお尻(右図:大臀筋)を使って、体を台の上に持ち上げます。

(上げている足は骨盤からしっかりと引き上げておきます

この時も体は真っ直ぐ保って下さい。

③股関節、膝を曲げながらゆっくりと台の下へ体を降ろします。

お尻の筋肉(右図:大臀筋)と、腰が反らないように腹筋をを使ってゆっくり降りるのがポイントです。

左右10回ずつ行なってみましょう。

体のタイプに合った走り方がわかると、体が軽く、楽に動けるようになります。

背筋しか働かず腰が反ってしまう「背筋系」がうまく止まる動作「腹筋系」を習得できれば、バランスを取ることができるようになることで問題を解決していくことができます。

成長期の怪我予防に繋がり、活躍の場を大きく広げていくことができます。

また、自律神経が整えば体の成長と共に人間力も高めていくことができます。

運動を通して心も体も成長し、周りから信頼され、感動を与えられるようなスーパー「背筋系」をぜひ目指していきましょう!

追伸

次回も引き続き、ストップ動作についてです。

サッカー、バスケ、テニス、ハンドボールなどスポーツ動作では、速く走るだけでなく止まってパスする、駆け引きする、ボールを操作するといったスキルが必要になります。

走るのは速いけれど、止まれずスポーツでうまくいかない、そんな悩みの方は必見です。

コンディショニングブリッジでは、さまざまなスポーツで頑張っているお子さんたちを応援しています。私たちスタッフがサポートできるようしっかり対応させていただきますので、何かスポーツでお困りのことがありましたら、ぜひ気軽にお声掛けください。

トレーナー 澤田千広

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