20代・男性。学校に行かなくなり、家から出ない状態が続いていた方の記事です。
こんにちは。ケアトレーナーの宮路です。
世間では『5月病』とよく知られた言葉がありますが、新学期や新年度の始まりなど動き始めが落ち着いた今、皆様、お気持ちやお身体のお疲れはいかがですか?
お話を聞いていても、5月に入り、疲れや自律神経の乱れ・お身体の張りが見られる方が多くいらっしゃいます。人間生きているだけで頑張っています。自分や周りの人の方にそっと手を置いて、『お疲れ様』と一言かけてあげましょう。
そんな今回、記事を書かせていただくのは、奥底にモヤモヤを抱えているけれどなかなか動き出せない、動かし方がわからない。そんな皆様に向けて。
『学校へ行きたくない』『会社へ行きたくない』『社会に触れることがストレス』『体、頭が重い』
朝起きた時や日常で、そう感じいる方はいらっしゃいませんか?
そんな皆様の心が少し動く『きっかけ』に、そんなメッセージをこちらの男性の積み重ねと共に届けられたらと重います。
不安→動悸→静止。その流れから逃れるには
こちらの男性は、3年前から不安感や動悸が起きる症状があり、気持ちが落ち込んでしまう際の波が大きくありました。
ご両親が当院に通って下さっていたことから、ご両親のお身体の変化と、ご本人への声掛けがあり、当院に足を運んでくださいました。
初めは目線がなかなか合わず、気力も出ず、ご自身の世界から外に出ないようにしている状態でした。
今の状態に視点を当てても、動き方が分からずにもがいているのに解決策が出てくるはずがありません。その方の今に至るまでのルーツを紐解いていくところからスタートしていきました。
まずは生まれ持ったお身体の特徴を見て行きます。先祖から受け継がれてくる骨格は、その方の人格を構築していく部分です。
男性は、
⭕️骨格→全身緩みのないしっかりした骨格で、手先のみ、緩さがあるしなやかな特徴でした。
猿腕という肘先から可動域が出やすい特徴があり、その影響から、勉強など机に向かって作業する際は集中するほど上半身に疲れが生じやすくなります。そこを防ぐためには、固まらないように体を動かす時間や正しい姿勢を維持できる筋力が必要になります。
⭕️体幹→背面の力が優位に働く
利き手があるように体幹にも利きがあり、ブリッジでは、背面(背筋)・前面(腹筋)の2つに分けて特徴を見ております。
体幹の利きチェックに関しましてはこちらの記事をご覧ください。
こちらの男性は背筋が優位に働く為に、背筋が伸びず動けないことが自然なストレスとなってきます。背骨の動きが硬くなり、背骨の横にある自律神経の働きも低下してきます。そのために、気力が出ず、日中の動きが減ってくるということは、負のループを作っていくことになるのです。
今にとらわれず、どうして今が生まれてきたのかを知ることで少し心が軽くなります。長い人生の中の『今』はほんの一瞬に過ぎません。自分自身の人生の休憩時間だと思い、焦らずゆっくり進んでいきましょう。これからに繋がる気づきを、ブリッジでお伝えできたらと思っております。
体も心も開放的に
動く気力がない時には身体も気持ちと共に動かなくなっていきます。そこから体は硬くなり、気持ちだけでなく体まで動かないというまたもや負のループに陥りやすくなります。
こちらの男性も、来院された際には姿勢の乱れと体の硬さが強い状態でした。
巻き肩があり、上半身の可動域は大きく制限されている状態でした。
これらから、
- 胸周りの硬さがあり、循環器の機能低下が見られ、血圧が上昇
- 血流が滞り、頭痛や睡眠障害、胃腸の不調あり
- 肩が下がらない状態になり、首周りの収縮が見られ、甲状腺・唾液腺の硬さあり
このような内臓への負担がかかっていました。
姿勢の改善、身体の可動域を出すように全身のケアからサポートがスタートいたしました。
3回目のケアで睡眠の質は改善され、姿勢・体幹の動きも出てきました。しかしながら、不安感が根強いために薬を手放すことができず、そこが課題となってきます。うつや自律神経症状は、安定するまでに波があります。安定させる為には、ご自身の生活リズムや、身体を自分で動かしていける環境が必要になっていきます。
サポートが進み、感情の起伏や、体の状態に良し悪しの波があった中で、自分の中のバランスを整えようとお話をいたしました。
- 家庭
- 社会
- 自分
『今、自分の中で一番バランスが取れていないのはどこか?』
環境を見直す余裕が出てきた際にお話をすると、家庭での自分の役割や立ち位置がないことが消極的になってしまう原因でした。それならば家族から感謝され、コミュニケーションもとれ、自分の役割もできることを一つ見つけましょうとお話をしました。男性は今では、朝昼晩3食を作るご家庭のシェフになっています。料理に興味があった男性は、買い物や外食にも興味を持ち、外に出ることが増え、家事のリズムがそのまま生活のリズムを作ってくれました。
当初は大嫌いだと話した運動を、今では『楽しいです!』と生き生きトレーニングに励み、『教えること』がもともと好きで経験もあったことから、アルバイトをきっかけに社会復帰をされました。
そして、、、
サポートが始まってから1年5ヶ月。なんと、『大学に行けるようになりました』とご報告をいただきました。
卒業の目処が立ち、男性の歩みがまた動き始めたのです。学校に行けなくなる前よりも、自分自身を理解した状態で。
きっかけや心が動くタイミングは人それぞれです。
身体が整うことで心に余裕ができます。体と心は繋がりがとても深いのです。
『人間の本質に合わせる』
このブリッジのコンセプトが、何か皆様のきっかけになれるよう、これからもサポート力を高めていきます。
どんなお悩みも、お気軽にお声をお聞かせください。無料体験・身体チェック、いつでも受け付けております。
マスターセラピスト 宮路優香
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