愛知県豊川市/筋膜調整/筋膜トレーニング教室主催/パーソナルケア・トレーニングスタジオ
コンディショニングブリッジの四ノ宮祐介です。
解剖学に関する研究は世界的に進化しています。今までの常識と考えられてきたことが変わってきています。
そんな中で、筋膜の研究で第一人者でもあるのがイタリアから来日している
2018年、ベルリンで開催されたFascia Research Congressでも発表され
「ノーベル賞に値する」と言われている
Carla Stecco(カーラ ステッコ)教授
そして、
イタリアの理学療法士として世界で活躍している
Gian Luka(ジャイアン ルカ)PT
最新の知見を学びに東京に一週間
約10時間の講義と実技×7日間行います。圧倒的な情報量は内部機能障害と運動器との関係性について学んでいます。
筋膜については
2017年以来、筋膜は身体の中で最大の器官であることが明らかになり、現在では、ヒトの身体において非常に重要な器官だと考えられるようになっています。
解剖学や生体に対する考え方は、変化し続け、これまでのからだの機能や動きに対する考え方を変化しています。
筋膜についてはこちらを参照https://conditioning-bridge.com/personal-care-fascia-factor-2018
内臓が強い?弱い?
皆さんの何らかの内臓の機能障害(もしくは低下している状態)は生活をする上であるとあると思います。
そんな中で、内臓が強い、弱いとはどんなことなんでしょうか???
そもそも、内臓の実質には感覚神経と言われる感じる受容器は存在していません。
つまり、臓器をメスで切っても痛くはないということになります。
では「胃が痛い。。。」「胸が締めずけられる」「膀胱が痛い」などの痛みはどのような痛みなんでしょうか???
それは
関連痛と言われ、
身体の一部から発生し、別の部分で感じられる痛み
ということになります。
関連痛には2種類あり
- 体壁に広がる:局所的関連痛
- 手足に広がる:遠位関連痛
があります。これはどのように説明がつくかというと、それぞれ筋膜を介して感覚されているのです。
内臓は
直接、臓器側を覆っている伸び縮みができる筋膜と
身体の中で空間を維持するために硬い筋膜があります。
この2種類の筋膜の関係があり、感じることができ
それが上記の方法で関連痛として表出され脳に伝達されて行きます。
また「痛みの強さ」が病理の重症度を示すものではないということになります。
本題に戻りますが、内臓が強い、弱いという表現について
結論として
臓器の周囲にある筋膜が関与しており
臓器側にある筋膜が、伸び縮みをすることができる状態であること
そのさらに周囲にある筋膜が、「それぞれの臓器という部屋の空間」を保持できている状態
であるということが適切な状態であり、
様々な外部の状況に対応することができ、関連痛を引き起こしにくい状態となっている
このような状態が
内臓が強い
逆にいうと、筋膜が伸び縮みすることができず、部屋の空間を保持できていない状態が
働きが弱くなり、外部の状態に適応することができず
内臓が弱い
という状態となってしまう一要因と考えられます。もちろん内臓自体の先天的な機能低下に伴って弱くなってしまうことも、もちろんあります。
ということは、周囲にある筋膜の状態を整えておくこと大切になるのですが、
なぜ臓器周囲の筋膜は硬くなるのか?
身体の内臓がある場所は、頸部、胸部、腹部、骨盤帯に存在しており
多くが「肋骨や背骨、骨盤の骨」や、「胸膜、腹膜、横隔膜など筋膜」で構成される、いわゆる体幹がボックスのようになり守られています。
内臓を取り巻く筋膜を含めた体幹は、テントのように張っている状態です。
そして、それを支柱のように手足の筋膜が支えているような構造になり内臓を支え合っているのです。
ですので、どこの場所の支柱や、テントの状態の変化に伴ってバランスを崩してしまうことで
硬くなってしまうのです。その状態を続けていることで内臓自体の機能が低下してしまい、内臓実質の機能が低下してしまい症状が出てきてしまうことが考えられています。
対応としてどのようにしていけば良いか
病院受診をしてもらうことはもちろんで、
臓器の病態に問題がないのにも関わらず、身体に症状が続いている場合は、筋膜への介入をすることで全身の状態を整えることができると考えられています。
内臓自体の問題がない状態ということは、内臓への直接介入をすることではなく
テントをバランスよく張るように、手足の筋膜の状態を調整をしながら、
体幹の筋膜を調整することで内臓の位置関係や空間を確保することができ正常な機能を
取り戻すことができる。
と考えられています。内臓を治すという考えではなく、取り戻すという考えになるのです!
臓器を支える支柱のような筋膜構造は、体表にある筋膜と関わりが深く、様々な神経が介在するため調整することで症状がなくなっていくのです。
例えば、便秘を考えてみましょう
小腸や大腸は構造的には
・柔らかく、形質的に変化して蠕動運動があり、便を送っていきます。
・小腸は臓器を支える支柱のような働きは少なく、大腸は位置関係が変わらないように
支柱のような筋膜構造があり保たれています。
このように、小腸と大腸は構造的に異なっており、大腸は体表にある運動器との結びつきが深いために姿勢が悪くなること、骨折など四肢にけががある、捻挫を繰り返している、手首の腱鞘炎を繰り返すなど日常生活で起こり得る状態から、
筋膜の滑りが悪くなり、大腸の位置関係を整える筋膜に影響を及ぼしてしまい
大腸の蠕動運動が乏しくなってしまいます。
すると、腸内にとどまることことで水分がなくなっていき
最終的に硬くなってしまい便秘となってしまいます。またこのような状態が続けば、便秘が問題ではなく大腸の筋膜が硬くなることで、筋膜には毛細血管なども入り込んでいるので
この血液の循環も乏しくなってしまい、慢性的に年月を経てしまえば。。。。。
大腸の実質の病態的な変化が起きてしまうということになってしまいます!
症状だけでなく、内臓自体の問題へと繋がってしまうということになるのです。
そうならないためにも、筋膜への介入を早期に行なっていくことが大切になるのです。
症状がなくなっていく経緯がお分かりになったでしょうか?
難しい内容にはなりますが、今まで病態や臓器の状態に注目されていた時代から
世界の医学は確実に、症状に対して対応ができるように進化しているのです。病院では問題がないと言われながらも、症状が続いてしまって苦しんでいる方々のお役に立てるように
最新の知見を取り入れて、些細な症状に目を向けて、対応できるような社会になるように情報発信をしていければと思っております。
またしっかりと症状に対応ができるように努めていきますので、
様々な症状で苦しんでいる、また悩んでいる方がいましたら、いつでもご相談ください。
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conditioning BRIDGE 代表 四ノ宮祐介
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